良い三線の見方 又吉康美作





心の文字入れ






久葉の骨

  私は三線の心の部分に三線の型名・製作の
年月・私の名を刻ませて頂いています。
それは私の作品である証であり、その自信作
が後々何百年も残る。そのためにも「素晴ら
しい仕事をしなければならない」という私の
決意です。そして私の精進してきた世界を、
刻んだ字からも知って頂きたいと強く思って
います。
 又もうひとつに、私自身が先人達の三線で
精神世界の深さや、技術の素晴らしさを学ば
せて頂く中でわからない事も多く、もしも作
者自身の手で心に型名・年月・名が刻まれて
いたら、もっと学ばせて頂ける事があったの
ではとの思いからでもあります。
 文字はノミで彫り、昔の方法で年月と名は
朱墨を酒で摺って入れています。型名は金で
で入れています。



翁長開鐘写  又吉康美 作




又吉康美
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